訪れた日が会期残り僅かということもあり、入場まで1時間ほどの行列ができていた。
1996年 に亡くなられて25年以上たつ、いまも多くの人を魅了する。普段写真を撮ってるのかな・・と思われる方など若い人たちもたくさん訪れていた。
時代がながれても色褪せない写真、そこに添えてある言葉。彼の残してくれたまなざしが、会場のここかしこにあたたかな光を灯していた。
星野さんは、清里に大変縁が深く、学生時代に牧場でアルバイトをされていたそうだ。
自分が八ヶ岳南麓に移住してきて、星野さんのことを話す方に何度か出逢った。彼が残した一冊が一番すきな書籍だと話される方もいらした。
学生の頃から北方の自然に憧れを抱いていた星野氏は、19歳のときに神保町の古書店街で目にしたエスキモーの村の空撮写真に惹かれ、村長宛に手紙を書き、そこからアラスカへの道が広がっていく。
人は、人生のどこかで何かしら心を揺り動かす事象と出会い、それが生き方を変えていく転機となる。
もしかしたら、この展示で星野道夫に触れ、新しい一歩を踏み出すきっかけになった人もいるかもしれないな・・
あなたにとって大切なことって?を強く優しく問いてくれてるようでもあった。