竹沢美千子著 「木霊の再生 柴崎熊の魅力を探る」を読み終えた。
木彫家 柴崎重行氏の木彫り熊に魅せられた著者が 、柴崎熊はじめとする八雲の木彫り熊の魅力を探っていく。
柴崎熊に本能的に惹かれる。
シンプルな色面、すっきり単純化されていく中で、高まっていく純度・・塊になっていく。
木そのものようであり、石のようであり、山のようでもあり。
そぎ落とされ、本質、真理に至ってるような美しさ。
絵の描き方への、影響が少しずつ増してるのを感じる。
八ヶ岳南麓の光と影の強いコントラストを絵に取り入れようと、陰の面、陽の面 双方を意識した表現、
動物の形態の中に、自然の営み、荒々しさを宿していくような感覚。
でも、今自分ができてることは、まだまだ浅い所のように感じる。
近づこうと、すればするほど遠ざかっていくような、決して辿り着けない境地なのかもしれない。
本書は東京目黒のカウブックスのネットショップで購入。
同時に読んでいた本の著者、松浦弥太郎氏のセレクトショップだと知り、そうえば随分前に一度訪れて、自分の母校、セツ・モードセミナーのセツ先生(長沢セツ)の本を買ったことがあったな・・と懐かしく思い出す。
不思議なつながり。
ここからさらに、楽しく広がっていきそうな予感がする。