Walking around Tokyo before the rainy season
梅雨入り前の快晴。平日の東京を歩いた。太陽の高度が上がって光が限りなく白に近い・・むしろ青よりに感じる。一年で最も昼の時間が長い期間。梅雨に入る前のこの貴重な時期。うっかりしてるとあっという間に過ぎ去ってしまう。信号待ちしてるときに一呼吸して空を見上げ、ゆっくりその光を味わった。
街に人が増え始めて、活気が戻りつつあるのを感じる。買い物をする人達、友達や恋人、子供やお年寄り。カフェで思い思いに一人の時間をすごす女性やビジネスマン。ピリピリした緊張感は影を潜めて、穏やかな時間が流れ始めている。
お店の入り口にはどこも消毒用アルコールが置かれ、出入りする人々はこまめに手を除菌している。フェイスシールドをする店員さんもよく見かけるようになった。予防するための注意を重ねていくことは忘れないように・・と思う。
そして映画館など密閉空間での娯楽施設も開き始めた。まだまだ人は少ないが、それでも再開するまでにはもっとかかるかもと思っていたので、以前の営みを取り戻していくその速度に驚かされる。強さを感じる。
人の少ない東京は歩きやすい。そして座席が一定の距離を保たれてるようになったことで、これまでになかった間が生まれている。ぎゅっと押し込まれた感じが苦手な自分にはちょっと嬉しい。お店として沢山のお客さんをサービスできないのは厳しいだろうとも思う・・。
それでも、いま生まれている、この間や余白が、街にいい形で残っていったらな・・と思う。一呼吸できるような、ゆったり左右に肘を伸ばせるような。ふと物思いにふけれる時間が止まったような空間。そこから面白いアイディアが生まれたら素敵だなと思う。