美鈴池へと向かう小道を
ゆっくりと登り
静かな池のほとりに辿り着きました。
赤岳は雲の中に隠れて
その姿を見せてくれません。
ふかふかの芝生に寝ころび
しばらくするとまぶたが重くなってきて
少しずつ夢の世界へと誘われていきました。
すると どこからか楽しそうな音が
聞こえてきました。
静かな池のほとりに響くその音に
はっとして目を覚ましました。
まるで心の奥に触れるような声が
そっと呼んでいるようでした。
ふと空を見上げると、雲は晴れて
赤岳がその堂々とした姿を現しました。
そんな体験と
その時のスケッチをもとに描いていきました。
「赤岳とコグマ」
10×10cm, 北杜市産クルミ板にリキテックス
八ヶ岳にすむいきもの やつにまる